今日はBrownDust2(ブラウンダスト2)のマスターという存在について、書いていきたい。

BrownDust2は3周年目からストーリー路線をラテル&ユースティアのダブル主人公から変更し、マスターという新たなプレイヤーの分身的な存在が大きく関わる内容へと変更された。
ストーリーの大まかな進行では、ラテルが離脱しユースティアが引き継いで担当している。
・・・にしてもこのマスター。プレイヤーからの評判がすんごい悪い!!!
具体的な数値は分からないけど、公式へのQ&Aでも必ずと言っていいほど、ストーリーとマスターの不満は流れてくる。
また私の目に入る範囲では、マスターを好意的に語る声はあまり見かけない。マスター自体は、酷いことをするキャラクターでもないのにここまで嫌われるのは、何か明確な原因があると思っている。
これまでも他のゲームでプレイヤーの分身的な存在には触れてきたけど、ここまで不満を聞くのは本作くらいかも知れない。
そこで今回は、以前までの主人公の一人「ラテル」。
そして他作品なんだけど、プレイヤーの分身的な存在の中で私が最も好きな存在であるNIKKEの「指揮官」を掘り下げて。
この2人と比較して、マスターの課題をまとめてみようと思う。では、早速書いていくぞ!!!
ラテルについて思うこと

まず、前作の主人公であるラテルについて掘り下げていきたい。
ラテルは本作の物語冒頭から、黒魔術師という存在にミーシャという妹を殺されてしまう。それがきっかけでユースティアと一緒に冒険の旅に出発するんだけど・・・。

物語が進むにつれ、黒魔術師たちの様々な非道な行為を目の当たりにし、憎しみを募らせ続ける。仲間にも黒魔術師への激情を隠せなくなるくらいには。

正直に言えば、私は憎しみを募らせ続けるラテルに共感できず、あまり魅力を感じなかった。
一応補足しておくと、嫌いじゃない。
妹を奪われ、自責の念に駆られ、黒魔術師を根絶やしにしたくなる彼の気持ちの理解はできる。
でも、理解できることと共感できることは違う。
これは私自身の人生も影響しているんだろう。
私は子供時代にいじめを受けていたが、自分が受けた仕打ちやいじめっ子に対して当時は憎しみを募らせ続けていた。
なぜ自分だけがこんな仕打ちを受け続けなければならない。
なぜ自分は普通に学校生活が送れないんだ。
当時は・・・本当に分からなかった。
しかし、私は憎しみを抱き続けることをやめた。
それはやられた事を憎み続けても、私が先に進まないということに気づいたからだ。
もし憎しみに囚われていたら、憎んだ相手への復讐とか暗い内容の記事しか書けてなかったかも知れない。それは人生を支配されると同義だろう。
そして、私のまわりにいる人達は怖がってしまうと思うんだよ。
同情はしてくれるかも知れないが、それ以上はない。
結局、自分が経験したことのない痛みは、完全には分からないんだと思う。それは私も同じ。
悲しいけど、自分には分からない憎しみをぶつけてくる、面倒くさい人だと思われてしまうんじゃないだろうか。
相手も困っちゃうと思うんだよね。いくら感情をぶつけられても、分からないものは分からないし。かといって、下手な言葉をかけることもできないし。


※ラテルの激情に対して、冷静にユースティアが返答しているのが物語っていると思う
辛い思いをした人には残酷な話だけど。ラテルを通して「ああ、私がいじめられた事に固執していたら。こんな感じだったのかもな」と思った。
それならまだゲームやでっかいおっぱいとか、自分が楽しく話せる事についてブログを書いた方がよっぽど救いがあるんじゃないだろうか。
気持ち悪いとしても、それでも前には進む。
誰かを面倒臭がさせたり、怖がらせる存在になるくらいなら、私はキモイおっさんでいい。
もちろん、誰かを憎んでしまう気持ちそのものを否定したいわけではない。傷つけられた人間が怒りを覚えるのは、当然のことだと思う。
私だって、あの時に感じた悲しみや怒りを否定される事は辛い。理解は求めてないけど、否定されたくはない。
だけど私には、私に気をかけてくれる友達がいた。彼らを怖がらせたり、楽しい時間を作れない人間になりたくなかったから。私は憎しみを抱き続けないという選択ができたんだと思う。
まあ、だから憎しみに囚われてるラテルが、どこか好きになれなかったのかも知れない。
それにさ、考えてみて?
ラテルには仲間がいるし。なんならあんなに可愛いユースティアに想われてるんだぞ!?
しかもおっぱいでかいんだぞ!?
羨まし・・・くなんかないぞこのやろう!!!
手作り料理まで食べさせて貰ってさ!!!もう妻だろうが!!!

※可愛すぎるだろうが!羨ましくなんかないぞ!このやろう!!!
ラテルの妹を失った悲しみは私には分からない!
だけど・・・黒魔術師への憎しみに囚われすぎず、自分を想ってくれる仲間たちの存在にも、もう少し強く目を向けても良かったんじゃないかなあって。
この幸せ者がーーー!!!
・・・あ。取り乱してすみません。決して嫉妬で好きになれてない訳じゃない。決してね。
NIKKEの指揮官について思うこと

次に「勝利の女神:NIKKE」の指揮官だ。
彼はプレイヤーの分身的な存在で描かれている。
分身的な存在ではあるが、ある程度彼自身についても、作中で描かれている。
私は、NIKKEの指揮官が大好きだ。
物語は指揮官が瀕死の状態から「マリアン」というNIKKE(女性の姿をしたロボット的な存在)から救われることから始まる。
マリアンに救われて一緒に戦場をかけまわるのだが、マリアンは敵のウイルス的なものに感染してしまい、自我を保てず洗脳される直前の状態になってしまう。
指揮官の役目としては、マリアンを処分しなければならなかった。しかし彼はまだ新人で未熟で、しかも自分を救ってくれた存在であるマリアンを処分できなかった。

しかしマリアンが最後の力を振り絞って、自らの手で頭を撃ち抜き自決するのである。
これがまあ・・・ものすごく良かった。
結果だけみると指揮官はマリアンを救えないどころか、処分さえ彼女にさせてしまい、自分の責務を果たせないところからスタートするんだよね。
結果として残酷な言い方をすると、指揮官としては無能として描かれる。だけど、彼が撃てない事は共感しかないし、まだ新人という立場だったからこそ、無能であってもまったく不快感が起きない。
物語と登場人物の立ち位置が絶妙だなーって。
開始1時間で「ああ、これくらいの物語が継続できてるならそりゃ人気でるわ」と思った。
そして指揮官は、この件で自分の無力さを知る。
物語が進むにつれて、ニケたちが人間からどのように扱われているのかを知り、彼女たちも人間と同じように扱われるべきだと考えるようになる。
最初にマリアンの件があったからこそ、彼がNIKKEに対して特別な感情を抱くことも共感できるのである。
そして彼の行動には、一本の軸がある。
それは彼女たちをまず信じること。
NIKKEたちと対話を試みる努力を惜しまないのだ。
彼は人間で、NIKKEたちに比べれば非力な存在だが、指揮官としてどんな緊張状態であっても、クールに戦況を見極めて冷静に判断するのだ。


それがカッケエのである。男として。
どのNIKKEと向き合うときも、さまざまな状況に置かれても、この姿勢は守っている。だからこそ、私は彼の考えや行動に一貫性があって好きなのである。
また彼は完璧な好青年でもない。
バニーガールやメイドのNIKKEに浮かれたり、おっぱいやお尻に興奮したりもする。


それが愛せるのである。漢として。
・・・まあ、でかいおっぱいに執着してるのは私の方だな!!!(きもい)。
彼の信念と人間的な部分が、本当に魅力的な存在に感じているんだよね。また彼にも憧れの指揮官が存在し、会った時にサインを欲しがる部分は、可愛らしく思えてしまった。


※ここめっちゃ好き。普段がクールだからこそ、少年の顔を覗かせるこの一言が超好き。ヨハンも超カッコよくて好き。
そうした一面も含めて、私は彼に親しみを感じる。
そして、彼が運営の都合で動かされているだけの人形には見えないのだ。
一人の男(漢)として魅力を感じるのである。
彼が自分の分身である、と言われると凄く嬉しい・・・より申し訳なく感じるかも。
マスターについて

それでは。ブラウンダスト2のマスターはどうだろう。
マスターにも、女の子たちを大切にしている様子はある。会話だけを見れば、ある程度の人物像は伝わってくる。
それでも、私には何かが足りない。
以前少しまとめたけど、結局のところマスターが運営の操り人形にしか見えないのだ。プレイヤーの分身として強めに描こうと考えていて、個性を抑えているのかもしれない。
しかし「絆の客」や「親密度」のイベントでキャラクターたちと会話シーンがあるし、キャラクター達と夜の行為を楽しむシークレットイベントもある。

つまり、マスターは完全に無個性というわけではないんだよね。
ラテルのようにキャラクターとして個性を強く描かれているわけではない。でも、完全なプレイヤーの分身として割り切るのも難しい描写がある。それが「マスター」だと思う。
プレイヤーの分身としては具体的に動きすぎているのに、一人のキャラクターとしては個性が足りない。
ようはどちらにしても中途半端な描かれ方になっており、今は悪い部分だけが目立ってしまっている気がするんだよ。
じゃあ、どういう描写があればマスターを愛せる?
マスターの描写について文句を言っても前に進まないので、私なりにどうすればマスターを好きになれるのか?簡単に思いつく事を書いてみる。
例えば彼は料理人だから・・・料理人なりの誇りの描写があってもいいかなって。
【参考:https://www.youtube.com/watch?v=FIQUDE-zdXs】
同じコックで有名なキャラクターで「ONE PIECE(ワンピース)」のサンジはポリシーをいくつか持ってる。
「女は蹴らん」
「この手は料理をする為にある。お前が食材じゃねェ限り、おれは刃物も手も使わねェ」
「食いてえ奴に食わせてやる」(敵であっても)
そのポリシーや行動が敵に塩を送る事であっても、自分が不利になる事であっても・・・。
これを貫くんだよね。
だから魅力なんだ。
私だって人間。抗えないもの、譲れないもの、守りたいものがあるから。
矛盾こそが人間の魅力だから。
それがある事で人間味を感じて、キャラクターに命が吹き込まれるから。
例えばマスターもさ。ダイナーから冒険に出発するじゃん。

ここでさ、マスターが自分の制服を脱いでヴェイラに「何か他の服とかない?」って聞くとかね。そしたらヴェイラが理由を聞いてさ。
「僕にとってダイナーは聖域なんだ。この制服を、料理以外で汚したくないんだよ」
って言うとかね。これだとさ、まだ彼のポリシーが見えるじゃん。料理人じゃない人でも、彼の意志が伝わってくるじゃん。
ようやく「ああ、普段何考えてるかまだ分からないけど、料理と向き合う姿勢はあるんだな」って彼の事が少しは分かってくるじゃん。

※バニーロエンの絆の客エピソードだけは、ダイナーのオーナーとして彼の考えがある程度は見えるので好き
ここで大事なのは「服が冒険と合わないから変えて欲しい」と言っている訳じゃない。
彼の個性を知りたいので、あくまで例として制服を出しただけだ。なんなら「料理人として、食材は残さず食べる」みたいな描写とかでもいい。
マスターの行動に、マスターの価値観を含めて欲しいんだよね。
まとめ

いかがだったろうか。
前ストーリーの主人公であり、キャラクターとして強く描かれている「ラテル」。
プレイヤーの分身として好きな「NIKKE」の指揮官。
そして、本作の「マスター」。
それぞれに思うことを綴りつつ、今のマスターの立ち位置を整理してみた。
私自身も今のマスターの描かれ方は、正直好きじゃない。なので、不満を抱く方の気持ちは共感できる。
マスターを旅に連れていく理由に、料理人であることを結びつけられなかったのは失敗だったよね。子供のアヤを同行させるのと同様に、特殊能力的なものを理由にしちゃったから。

※マスターだけが持つ「感情」を操る能力。悪いとは思わないが、コックである理由は薄い。
だから公式とユーザーとのQ&Aでも「なんで主人公が料理人なんだ」って言われちゃう。料理人という設定が、旅に出る理由や物語上の役割に十分結びついていないからだと思う。
マスターという存在が悪いんじゃない。構成でツッコまれるようにしちゃってる。
おまけに敵の脅威に対処できる人を仲間にするというのは、キャラクターの成長を描く機会を奪いかねない。
相手の脅威にどう対処するか?をキャラクターに考えさせないからね。ユースティアとブレイドで剣士キャラで被ってるんだから、そこで差を付けさせる事も出来ただろうに。
だけど私は、マスターと本作のストーリーに期待している。
こうツッコめるという事は、内容がつまらないという訳じゃないから。構成や見せ方を変えるだけで、全然面白いものに出来ると思うから。
元々グレイやレオンハルトとか、魅力的な男キャラクターを描く事はできる方々だから。マスターも描けると思うんだよね。


※自分自身に弱い部分があることを理解できる強さがあるからこそ、人に優しくできるグレイ。豪快なおっさんだけど、王に対する忠誠心の高さも併せ持つレオンハルト。どちらも魅力的な男キャラである
個人的にはキャラクターの分身として徹底させる事は難しいと思うから、もう少しプレイヤーが共感しやすい形で、マスターの価値観が見える描写を増やすのがいいのかなあと。
ラテルには共感できないけど、理解は出来たし。
繰り返しになるけど、NIKKEの指揮官はめっちゃ好きだから。
なのでまずは理解して貰うところから始めるのがいいのかな~と思ってる。

最後に。
まだ新しいマスターカセット遊べてないので・・・なる早で遊びます(汗)。
マスターについてはプレイヤーから色々言われてるだろうけど、運営の方々を私は応援してます。せっかく自分たちで新しいストーリー展開の土台作って、PVで宣伝したんだから。
私の感覚としては、新しく野球のスタジアムを作ったようなものだと思ってて。私は観客だ。
そんでさ、バットを思い切り振って欲しいんだよ。今は見逃し三振か、フォアボールで様子見してる感じ。
とりあえずバット振って欲しいんだ。空振り三振でも、全身全霊の一振りは、届く人には届くと思うから。
ボールを捉えられなかったとしても、その一振りが心を捉えることはあるんだよ。だからまずはバット振って欲しい。
自分たちを信じて、今のマスター路線をやり切って欲しいなと。もしプレイヤーの心を捉えなかったとしても、前には絶対に進む。
私はでっかいおっぱいの魅力が残ってるなら、観客席にいるからさ。


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